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令和2年度「地域支え合い活動強化事業」の実施について

 一人暮らしの高齢者や夫婦のみの世帯の増加、孤立死が社会問題となる中、老人クラブはこれまで高齢者宅訪問や日常生活の困り事支援等の友愛活動に取り組んできました。この取り組みをさらに強化することで、地域における老人クラブの存在意義を高めるとともに、社会福祉の向上を図ることを目的として、令和元年度から「地域支え合い活動強化事業」を実施してきました。
 この事業は県内3か所の単位クラブをモデルクラブとし、若手会員を中心としたチームを結成し、市町村や民生委員、自治会等と連携の上、地域の集いの場づくりや一人暮らし高齢者宅等を対象とした定期訪問(チームによる友愛訪問)等を実施するものです。
 令和2年度は、日南市の「上講高齢者クラブ」、えびの市の「杉水流高齢者クラブ」、川南町の「多賀長寿会」を指定し、1年間活動してもらいました。
 当初計画では年度末の3月に「令和2年度地域支え合い活動強化事業報告会」を開催することとしておりましたが、新型コロナウイルス感染防止のためやむを得ず中止とし、代わりに3モデルクラブの活動報告をまとめた「活動報告書」を作成、配布したところです。
 いずれのクラブもコロナ禍の逆風の中での活動となり、それぞれ御苦労をされたようですが、活動報告書の中で
 ① 上講高齢者クラブでは集いの場として会員以外の全ての高齢者を対象に  
  実施しましたが、実際には参加者はクラブ会員に限られた点
 ② 杉水流高齢者クラブでは、自治会との連携は取れたものの、民生委員と
  は日程調整が合わず、連携ができなかった点
 ③ 多賀長寿会では、コロナ禍でせっかく準備した現地調査が結果として中
  止せざるを得なり、集会場所が使えず、活動チームとして十分相談した 
  り、話し合ったりできなかった点を反省点として総括していました。
 なお、この事業は平成3年度が最終年度となります。コロナ禍の中、今年度お取り組みいただく各クラブにも御苦労いただくこととなりますが、3年間9クラブの取り組みを今後のクラブ活性化の取り組みに活かして参ります。

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